九州視察!・・・1
2月4日(日)~7日(水)、農業に本気で取り組んでいる先進地視察に行って来ました!
その様子を2回に分けてお届けしまーす。
まずは宮崎県の綾町。
人口7,300人に小さな町が一丸となって有機農業に取り組んでいます。
その歴史は古く、1973年に町内のし尿を液肥化する施設を設置し、1981年には畜産振興に併せて家畜糞尿処理施設が設置されました。現在では町内で排出されるし尿、生ごみ、家畜糞尿はそれぞれの施設に運び込まれ、堆肥・液肥となって農地に分散されています。
そして、1988年には「綾町自然生態系農業の推進に関する条例」を制定して町全体で有機農業を始めたそうです。今でこそ有機農業は広く知られるところとなりましたが、30年前に条例を制定して町全体で有機農業に取り組んだことに大いに驚きました。
現在は農産物にA・B・Cの区分を設けて、消費者が一目で分かるように表示して販売しています。区分の基準は「農地」と「生産管理」の2項目からなっていて、農業者にも消費者にも極めて分かりやすい基準を設けています。ちなみに生産された農産物は県外にも出荷されますが、町内にある「手づくりほんものセンター」は直売施設として商工会が運営しています。年間来場者25万人、売上は約3億円だそうです。小さな町の農業への取り組み。
生産者・行政・議会・農協・農業委員会・土地改良区・消費者が結束した素晴らしい事例です。