島根県邑南町に行ってきました!
島根県邑南町に行ってきました。
島根県と言えば、大国主を祀る出雲大社、天守が国宝に指定された松江城、水木しげる氏が思い浮かびます。出雲・松江・境港。
いずれも日本海に面して宍道湖・中海を間に隣接しあう位置関係です。
今回訪問した邑南町は、広島市街から高速使って80分、主要産業は農業。人口11,000人の山あいの町です。
ここで、ちょっとした変化が起きています。
A級グルメ立町を掲げ、(B級グルメと永久にかけている)地元で取れた農産物を使った料理を提供するイタリアンレストランを町費で作ってしまったという面白い町なのです。
基本は、農業振興。今までは、どうやって大阪・東京といった大消費地に売り込むかを考えていましたが、ある時、ふと疑問に感じたそうです。
町の人が一生懸命作って、買い叩かれて、邑南の名前も表に出ず・・・・。
産業振興では、行政が出来る大きな役割の一つに、「ビジネスベースに乗らない土壌を整える」というのがあります。
小さな町だったからできたことかも知れません。ほんの小さな、エイヤーの出発点だったかも知れません。
今では、小さな山あいの町に地元食材を使った料理を提供する店が20店ほどオープンしました。
自然放牧による酪農を始めた若者はジェラート・ヨーグルトの生産、販売を始め、近いうちにチーズつくりに挑戦すると語ってくれました。
町内の農業従事者の意識は大きく変わっています。時々孫と一緒にうれしそうにイタリアンを食しているそうです。
広島圏からのお客さんが多く、平日もランチ・ディナー満席続きです。
料理もおいしく、接客も良い。何と言っても周囲のロケーションとのギャップが良い。
ここにたどり着くまでには、たくさんの壁を乗り越えてきたようです。(ここでは書ききれませんが)
現在はこのレストランが地域の拠点になり、「地域おこし協力隊」の受け入れ窓口になって、多くの若者が邑南町で夢を抱いて暮らしています。